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October 23, 2016

ディランのノーベル賞騒動に寄せて。 I Left My Heart In San Francisco( 邦題:霧のサンフランシスコ ) / Tony Bennett

Pops小僧として Tony Bennettの他 Andy WilliamsPerry Comoの歌を愛聴してきた私は Bob Dylanの歌を初めて聞いた時 こんな声でこんな節回しで歌ってもよいのかと吃驚仰天でした。
当時 Bob DylanはSongwriterという印象で 演奏自体は Folk時代にPeter, Paul and Mary Folk Rock時代にはByrdsTurtlesSonny & Cherなどで馴染んでおりました。
Peter, Paul and Maryによる主なDylan Cover。
Blowin' In the Wind
Don't Think Twice, It's All Right
The Times They Are A-Changin
When the Ship Comes In

そして 当人の演奏に反応したのは その新奇性に魅せられた1965年から1966年のLike A Rolling Stone, Can You Please Crawl Out Your Window?, One Of Us Must Know (Sooner or Later), Rainy Day Women #12 & 35)ということになります。
さらにオートバイ事故後のPsychedelicの憑き物が落ちたような1967年のJohn Wesley Hardingまでは 尊師として崇め奉ってまいりました。
John Lennon / Plastic Ono Band(1970年)の原型だったのかも。

そんな私が 尊師の洗脳・呪縛からやっと開放されたのは 世に言う衝撃作Nashville Skyline。
Johnny Cash御大に媚びるがごとく婀娜っぽいGirl from the North Countryや艶っぽいLay Lady Layの美声が印象的でしたが 如何せん 少し前のPopsの王道と申すべきCountry耳やRockabilly耳で尊師の歌を聞くと 貫禄負けというか押し出しに欠けているとの印象が拭い去れませんでした。
Johnny Cash御大とDylan尊師の対戦には 横綱白鵬関と栃ノ心(対戦成績 23勝無敗)や栃煌山(対戦成績 32勝2敗)の取り組みを思わせるほどの格の違いを感じてしまいました。
Dylan尊師は 百戦錬磨の海千山千 許栄中や伊藤寿永光のようなGrand Ole Opry勢に体よく取り込まれてしまった伊藤萬 住友銀行というところでしょうか。
ということで このAlbum以降はAbbey Road以降のBeatlesやLet It Bleed以降のRolling Stones同様 あくまで一般的Rock Artistsという捉え方をするようになりました。
この時点ではHarry NilssonやRandy Newmanのように素養の点でDylanを上回る方々に関心が向きがちでした。

従って 尊師改め大阿闍梨Dylan法主のノーベル文学賞受賞については 湯川れい子さんを始めとする皆さんのような特別の感慨はありません。
ただノーベル財団に対する放置プレイについては 極々一般的な社会人として いい年をして礼儀を知らない人だという印象を持ちました。
Johnny Cashはもちろん Pete Seegerもお亡くなりの今 Dylan法主を諌めることができるのはPops業界でTony Bennett氏とSmokey Robinson氏ぐらいか...
Aretha姐さんは一歳年下のようですね。
さらに 公式サイトから、「ノーベル文学賞受賞者」の表記削除とのことですが 今後 村上春樹さんが「終身『ディラン放置プレイ』ノーベル文学賞候補作家」と呼ばれかねないことを思うと ハルキストの皆さん 心中穏やかではいられないでしょうね。お気の毒。
反骨精神の象徴と見られた永井荷風は 1952年年金に目がくらみ?喜々として文化勲章を受賞。
年金のおかげもあり その後も浅草通いを。私は荷風散人の方が好きです。
また 千円札裁判で名高い赤瀬川原平(尾辻克彦)さんも 総理主催の「昭和五十五年度芸術文化に活躍された人びと との懇親のつどい」に出席。ディラン以上にArtist魂を感じます。
「乳房になった男」や「素晴らしいアメリカ野球」のフィリップ・ロスが受賞することを密かに応援していたのですが...

私の熱意の感じられないDylan Vinyl盤Collection。
そもそも この時代子供はラジオで Albumはお兄ちゃんお姉ちゃんの持ち物です。
と言うものの Gift Pack Seriesには 大好きな「窓から這い出せ(Can You Please Crawl Out Your Window?)」のHawks versionが入っていたのですよ!!
Gift Pack Series(1970年)
Bob Dylan's Greatest Hits Vol. II(1971年)
Before The Flood(1974年)
Desire(1976年)
At Budokan(1978年)

そして通り一遍のCD。
The Times They Are a-Changin'がありませんね。表題曲が気に入らないということでしょうか?
The Freewheelin'
Another Side Of Bob Dylan
Bringing It All Back Home
Highway 61 Revisited
Blonde On Blonde
John Wesley Harding

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