Hey Ya / Outkast (それなりに談志師匠を偲びつつ...)
本当は私の世代ですと 骸骨や髑髏と言えば Grateful Deadの他 立川談志師匠の野晒しを思い浮かべてしまうのですが...
プロフェッショナルの本領 山本益博 新潮社刊 (P181)
誰よりも何よりも落語を愛す 立川談志
平成4年以前の「談志ひとり会」での出来事。
談志師匠が登場人物に憑依していく過程(逆か?)が垣間見られ 印象に残っています。
山本益博さんは もともと落語の評論をなさっていたのですね。
「文七元結」から「芝浜」、「鼠穴」、「芝浜」、「文七元結」へ逆戻り。最終的に「芝浜」に。
「いま帰った、おっかあ、いねえのか」
ところが、長兵衛の台詞をそれだけ言うと、
「ああ、ダメだな、弱ったなァ」といって腕組みし、絶句した。
(中略)
しばらく間があって、「『芝浜』ならできるかな」と言うと、拍手が起こった。これは談志にしては、異常事態である。なぜなら「文七元結」の噺を忘れて立ち往生しているのではなく、気持ちを話に乗せられないため、絶句してしまったのだから。
(中略)
「いや、『鼠穴』なら出来っかもしれない。どうも最近、ボソボソしゃべっているうちにトレーニングして噺に入るってのが定着しちゃって、いけないね」
言い訳がはじまったと思ったら、突然、「芝浜」に入りだした。
「おまえさん、いったいいつになったら、商いに出るんだい」
そこまで言うと、再び腕組みし、頭をかしげて、絶句。
(中略)
「居るよう」
「居るんなら居るってそう言え」
またまた、「文七元結」へ逆戻り。
「居るんだったら、灯入れとけ」
「油がないよう」
「ウーム」
三たび絶句。
(中略)
それにしても、落語を高座にかけることがこれほどナイーヴでデリケートなものだとは、ついぞこれまで知らなかった。覚えた噺はどれも手馴れたもので、いつでもどこでも口から出まかせのごとくしゃべれるものと考えていたのだが、とんでもないということがよく分かった。わたしは、改めて談志さんに惚れ直した。そして、誰よりも深く落語を愛していることがよく分かった。
失礼ながら 山本益博さんの本は「読み捨て御免」で読み終わるごとに処分していたのですが 「プロフェッショナルの本領」はこの記述のせいか 何故か今も手許に。
本当は Amazonで「星ひとつ」に輝いているのを発見して以来 処分方針を撤回したのかも。
以下引用
お笑いと食べ物だけにすればいいのに、文章力のなさが決定的。その後続編らしきものがでないのもそれが原因かと思う。
所詮は、よいしょするのが限界の人なんだなぁ、とりあえずインタビューアーは真面目な人を選びましょう。
「このレビューを書いている人物も それ程文章が分りやすいというわけではなく、今ひとつ話の趣旨が読み取れない部分もある」
などと山本益博さん風の冗漫な文章を認めてみました。
ということで「プロフェッショナルの本領 / 山本益博」をちょっと照れるコレクションの雑誌や本に追加しました。
また骨関連ということで「スケルトン探偵」シリーズ「洞窟の骨 /アーロン・ジェンキンズ」などを海外推理小説に追加しました。
洞窟の骨 /アーロン・ジェンキンズ
(早川書房 2000)
主人公: ギデオン・オリヴァー(人類学教授)
このシリーズで最初に読んだ「古い骨」に登場したジョリ警部と再会。 ということで 今回はフランスのネアンデルタールの遺跡から 死後数年しかたっていない人骨が。 3年ほど前のネアンデルタール人の装飾品捏造事件の現場近くとのことで 何か関係があるのでしょうか? 読売巨人軍のような権謀術数が。 いつもながら ある程度読者にも筋書きが読め ある種の優越感を与えてくれる実に巧みな書き手です。
楽園の骨 / アーロン・ジェンキンズ
(早川書房 1997)
主人公: ギデオン・オリヴァー(人類学教授)
このシリーズで最初に読んだ「古い骨」に登場したFBI捜査官ジョン・ロウと再会。 ジョンの伯父が経営するタヒチのコーヒー農園に。 ジョンのいとこの夫の死に疑問があるとのことで 遺体を掘り起こしギデオンに鑑定を依頼したいとのこと。 読み進めるうちに 巧みな仄めかしにより読者は犯人を類推できるのですが どうして探偵たちが分からないのかと思わせるところが作者の腕の見せ所。ナベツネのような農園主が登場。

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