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November 10, 2009

敗戦日記 / 大佛次郎

昭和19(1944)年11月10日(発行所 草思社)

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 皆の話から。
暗いのと工場帰りの娘たちの帰りを案じ駅は迎いの母親や姉で混雑している。(時節がら男装の者多しと。)
ひと頃華美を競いし映画女優たちのその後、落魄せしもの多しと。砂田駒子は床屋の妾、狸合戦の高山広子は貧しい家の生まれでつつましく好感を持たれしが望みし結婚に破れ、実演の方に移ろうとしてその会社の重役のものとなりしが、その男横領にて七ヶ月もひっぱられその間に出産あり、産後の故障にて足が腐り片方を切断するに至ると。酒井米子は若い亭主を持ち五十で今も真白に塗っているのを電車の中で見かける、と。


酒井法子さんも細川ふみえさんも君島十和子さんにも頑張っていただきたいものですね。

とにもかくにも「災厄の紳士 / D・M・ディヴァイン」と「幽霊の2/3 / ヘレン・マクロイ」を海外推理小説に追加しました。
災厄の紳士 / D・M・ディヴァイン
(東京創元社 / 2009)
主人公:ネヴィル・リチャードソン(ジゴロの青年)

主人公は羽賀くんや押尾くんや高相くんのように中身の薄い青年。 見た目は美男子なのでジゴロ稼業で糊口を凌ぐ生活。 そしてさる筋よりの「有名作家の娘を誑し込んで欲しい」との話に乗ってしまいます。 実は奥さんがいるのですが 主人公には勿体ないほどの女性。 とはいえ結末は なにやら最近の事件を...

幽霊の2/3 / ヘレン・マクロイ
(東京創元社 / 2009)
主人公:ベイジル・ウィリング博士(精神科医)

あるパーティーで人気作家が毒殺されます。 出版業界の内幕が中々興味深いです。 殺害方法はありふれているのですが 作家を中心とした人間関係の謎解きを堪能。 ただ帯には「名のみ語り継がれてきた傑作」とのことですが ジャズやロックの所謂「幻の名盤」と同じような赴きも。 作家に対する辛らつな批判を繰りひろげる評論家が中々好印象。

私が傷ついた辛らつな批評。

ニューミュージック・マガジン 1970年 6月号(P107)

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Manfred Mann Chapter Three / マンフレッド・マン・チャプターⅢ
 評点 80点 担当 水上はる子
...大メンバーチェンジして、今度こそやりたいことをやるぞ、と張り切っているらしいがそうは問屋がおろさない、せっかく導入したサックスが勝手にブワー・ブワー鳴るばかりで、ちっとも思うようにならない。そんな気持ちでイライラしてるのではなかろうか。
 ホーン・セクションを加えたグループで成功したのはブラッドとシカゴ以外ないと私は思っている。ジャズっぽいホーンと、完全に分離してしまったロック調のギターが、なんともあと味の悪いものを残した。


「ブワーブワー」と「あと味の悪いもの」という表現に深く傷つきました...
今でも2枚目の方が 日本では評価が高いのは この評点のせいではと私は逆恨み気味。

ニューミュージック・マガジン 1970年 9月号(P100)

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Groundhogs / 進歩のための破壊!(Thank Christ For The Bomb)
評点 78点 担当 中村とうよう
...マクフィーの作曲家としての才能の限界もハッキリと出てしまっている。イギリスでは最もブルースを深く理解していたマクフィーの姿が、どこかにスッ飛んじゃったのは少々さびしい。

「才能の限界」という言葉と「はっぴいえんどが83点」「Iron Butterfly(Live)が90点」「The Jerry Hahn Brotherhoodが90点」に対しての「78点」に深く傷つきました。

もちろん友人たちも「ニューミュージック・マガジン」を買っていたので この2枚のAlbumは棚の奥の方へしまい込んでしまったことは言うまでもありません。
この時点で 私は「British Rockがよく分からない奴」だったようです。

Travelling Lady / Manfred Mann Chapter Three
確かに水上はる子さんの仰るとおり ブワー・ブワー鳴るばかりかも...
でも私は好きだったのです。この管の響きが。


Soldier / Groundhogs
中村とうよう翁は「マクフィーの作曲家としての才能の限界もハッキリと出てしまっている」と決め付けましたが...

Gatefold Inside(内側見開き)
Manfred Mann Chapter Three / Vol.1

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Groundhogs / Thank Christ For The Bomb

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Comments

>ブラバンやってた奴がロックのフィールドに顔出すんじゃねーよ
いました いましたそんな奴。 行進はできるが全然弾まない。

>ホーンの入ったロックバンド
Soul/R&Bだと Horn SectionとしてMar-Keys, JB'sなどなど思いつくのですが Rockだとないですね。

ただ 管の中でも Saxは50年代から60年代Rock & Rollでは結構花形でしたね。
Steve Douglas(Duane Eddy), Johnny & Hurricanes, Champs, Surfaris, DC5, ブルー・コメッツなどなど。

Guitarと違って Saxは値段が高いし 生音も大きいし 青少年が気軽に扱える楽器ではなかったことも普及の障害になっていたのかも。

あと Jazz系以外で ぱっと名前が挙げられるのは
Clarence Clemons(Bruce Springsteen)
Andy Mackay(Roxy Music)
J. T. Brown(Elmore James)
ぐらいか...

Posted by: E+Op. | November 11, 2009 at 05:49 PM

 申し訳ないですが私はホーンの入ったロックバンドは好きではなかったので、”酷評”を読んだら喝采を叫んだでしょう。唯一、例外的に好きだったのはキンクスが一時、導入していたデキシ-っぽいホーンズ。あれは楽しかったと思いますが。
 で、それ以外は、「ブラバンやってた奴がロックのフィールドに顔出すんじゃねーよ」とか”酷評”していたのでした。

Posted by: マリーナ号 | November 11, 2009 at 01:47 AM

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